Elvenarプレイレポート – じっくり造り、じわっと支配
さあ、異世界の町長タイムに突入……の前に念押ししときます!このゲーム、午後のゆるーい空き時間じゃ終わりません。ちょっとした“魔法の盆栽”って感じ。とにかくノンビリ。でも、なぜか癖になる妙な心地よさ。気付いたら「やめられない止まらない」沼にハマる、そんな一作です。さて、ファンタジー市長一年生の最初の数時間、ワクワクとともに進めて行きましょう。
エルヴナー、この一歩目がカオスの始まり
まずは当然のようにエルフ一択。そりゃそうでしょ、石壁と汗まみれの鍛冶屋より、樹上のおしゃれ住宅に決まってるじゃん!初期の街は開けた草地と「総務部かよ」感満載の控えめな本館ひとつ。
チュートリアルも即スタート:住宅建てて! 資源集めて! どんどん敷地拡張して! 言われた通りにコーヒー片手、まったりタイマー眺めながら従順なファンタジー町長を満喫。急かされる感じゼロ。住民は自分たちのペース。板、道具、そして忍耐力を毎分カタカタ生み出してくれます。ゴリ押しでは進みません。
ここは、戦略的な計画力が試されるのです。
最初の街づくり: 「失敗は勲章」モード
序盤は……変に落ち着く。むしろゲームしてるっていうより“街コーディネート”してる気分。道路も、建物も、かわいいキノコ工房も、配置に悩みまくり。意気揚々と並木道ひいたのに、数分後にはキノコ工場のために全部壊す羽目。やらかし常習犯です。
街はカオスな波。住宅こっち、文化施設あっち、変な工場がファックスみたいな音で稼働。でも、遂に世界地図が解放されて初スカウト出した瞬間、すべてがカチッとハマる。
交渉かバトルか? 迷わずバトル選択。山羊のチーズで値切る気ゼロ。
戦闘はカオス。慣れれば中毒。
エルヴナーの戦闘はヘックスマス。みんな武器持ったチェスです。ヒント読み間違えて、近接部隊を弓兵の餌食コース直行。案の定、串刺しの刑。
でも学習は早い方です。
- 魔術師は隠れてナンボ
- 弓兵は間合い命
- 剣士はサポート必須
戦略脳がきっちり戦場と噛み合うと……その1勝が脳汁案件。
戦術苦手?オート解決も可能。
要注意、AIは酔っ払い並みにムラあり。神がかった動きをした後、回復役を肉壁送りとかフリーダムに大暴走。もはや賭博
本気で「遅い」ゲーム。でも、それがイイ。
4時間目、森の街はもはやファンタジーIKEA状態。曲がりくねった道路、妖しくひかる建物、宴できそうな森の密集度。
だがここからスローモーション突入。タイマーの伸び知らず、資源が溜まり、アップグレードで行き詰まり。
地道な作業?いや、脱皮に近い。時折、急に資源がドバッと貯まり、技術革命が起き、ある日突然街が「ピタッ!」と完成形に。
工房がアップグレードされて、まるでエスプレッソ飲んだかのように働くのを眺めてる瞬間が最高。
エルフVS人間、どっちを選ぶ?
結局、人間でもプレイ再開してみた。おしゃれキノコ一切なし。石、炉、工場一直線。人間は「生産力命」って感じで、直線、石壁、工業感が街にあふれ出す。
エルフは完全に真逆。魔法の花や曲線デザインで、派手好き。
人間=物量押し。エルフ=技巧派。
貿易でも傾向あり。人間は物を量産、エルフはタイマー調整が芸術レベル。中身は同じ街でも、鼓動が全然違う。
ストーリー性……あるようで、まあまあ
クエストは魔法使いからのメールみたいな感じでポコポコ湧いてくる:
- 「工房3個建てて」
- 「X州を探検してきなさい」
たまに気まぐれ女王や、やたら情熱的なエルフから豆知識も届く。まあまあ面白い。存在感は薄い。
カットシーンや大ドラマは皆無。キラキラがゲームの端で踊ってる程度。聴かなきゃいけないわけでも、全無視でもOK。
技術ツリーの快感は異常
Elvenarのテックツリー、地味にヤバいです。解放ごとに「え、これ便利!」とガチで感動。
住宅増、生産力強化、部隊バフ――全部理路整然。でも面白い。
フリッジにファンタジ冷蔵庫用マグネットを選ぶ感覚でアイコンを物色し、解除した瞬間に街のレイアウト方針を根本から練り直したり。 まさにテトリス再配置ゲー。
マルチプレイ?うん、実はゆるくある
PvPも、深夜の街焼き討ちも一切なし。平和一択。でも静かにマルチ要素収録。
貿易、チャット、ギルド参加なんかができます。以前“PlankDaddy”という謎名キャラと鉱石トレードしたことも。サンタさんかよみたいな気分。
ランキングも殺伐ゼロ。近所のBBQ大会みたいな距離感。
タイマーとダイヤ、ジワ待ち地獄
タイマーは長くなっていく一方。建築によっては丸一日かかることも。州ごとのロックやらカウントダウンやら、そのうちダイヤの誘惑に耳元で囁かれる。
課金?やってません。
ただ毎日数クリックし、サクッと離脱。それがElvenar流。このゲーム、競争じゃない。 「このファンタジー村に、そろそろ理性と働く歓びを教えてあげるか」みたいな、妙な達成感で溢れます。
グラフィック・雰囲気が妙に心地いい
Elvenarは“ド派手”ではなく“静かに映える”系。ビジュアルは清潔感、落ち着き、ゆるカワ。
建物の輝き、アイコンのピカピカ、アニメはほどよく控えめ。夜中におとぎ話の街をお掃除してる気分。正直、ちょっと癒されます。
実話:街を壊しちゃった話
ある夜、アップグレード3連発が同時終了。ログインしたら板材が山……置き場所ナシ!倉庫ぱんぱん、進行ストップ。ガチ焦り。
広場ブッ壊して急遽工房設置。道路総入れ替え。都市プランニングハイで逆に楽しくなってきた頃、全てカチリと解決。
こんな癒し系ゲーム、地味なカオスの裏に「やっちゃった!」感が潜んでる。やはり侮れない……。
結論:Elvenarは“クセがすごい箱庭パズル”
目的意識でクリックしたい派、自分だけの街をじっくり成長させたい派、珍妙なレイアウトを極めたくなった派、全部刺さります。
一気に駆け抜けるゲームじゃありません。ひたすら調整、時に手直し、じわじわと……**「自分だけの世界」**を育てていく。
グネグネ道、ピカピカのおうち、それも全部あなた色。